レストランがポスティングチラシで集客効果を得るには?知っておきたい3つのコツ
レストラン等の飲食店の宣伝方法には様々なものがありますが、近年再度注目されているのが「ポスティングチラシ」という方法です。エリアを細かく指定して配布ができるポスティングは、特に地域密着型の集客に大きな効果を発揮すると言われています。しかし、チラシは「とにかく作って撒けばいい」というものではありません。集客に繋げるには、ポイントを抑えたチラシ作りをすることが大切です。ここではレストラン等の飲食店がポスティングチラシで集客をするために知っておきたい3つのコツを解説していきます。
1.「ニーズ」を顕在化させる
消費者側の「ニーズ」とは、消費者側(見込み客)の求めるもの・要求しているもの・必要としているものを指す言葉です。レストラン等の飲食店の場合、これから獲得していくべき未来顧客の持つニーズの代表的なものとしては「美味しいものが食べたい」とか「ゆったりした店で寛ぎ料理を楽しみたい」等が挙げられるでしょう。ただ、このようなニーズには顕在化しているものと潜在化しているものがあります。
例えば「家の近所で女子会がしたい」と考えている人の場合、必要としているもの・要求しているものがハッキリしていますから、ニーズが顕在化していると言えますね。ニーズがハッキリしている場合、消費者側は自らスマホやパソコンで検索をしたり、グルメ雑誌を見てお店を探し出すというアクションを起こします。
しかし「良いレストランがあれば行きたい」と思ってはいるものの、そのニーズがハッキリとはしていない未来顧客の場合、顧客側からのWeb検索といったアクションはほとんど期待できません。いくらホームページを充実させ、グルメサイトに登録をしたところで、消費者側の大多数である「潜在的な見込み客」にはこちらから訴えかけができないのです。
その点、各家庭のポストにまで直接投函される「ポスティングチラシ」であれば、まだニーズがハッキリとしていない潜在顧客に対してもこちらからメッセージを送ることができます。郵便物との仕分け等の必要性がありますから、投函されたチラシに対し消費者側は必ず目を通すわけです。この何秒間の「チラシのチェック」の間に「こんな店がある、こんな料理がある、試してみたい」というニーズを高まらせることができれば、これが「来店」というアクション=集客に繋がることになります。
見込み客の「ニーズ」を短時間で呼び起こすためには、「写真」で視覚的な訴えかけをした方が効果的です。例えば単に「ミートソースのパスタ」と文章で書いてあっても、顧客側の「食べたい」という感情を引き出すのは難しいところ。更に珍しい料理(消費者側が食べたこと・見たことのない料理)であれば、消費者側は「想像の範疇外」ということでニーズを持ちにくくなります。
反対に湯気を立てているようなシズル感(臨場感)のあるパスタの写真があったらどうでしょうか?チラシに目を止めた人は、「こういうの食べたいな」「最近パスタ食べてないな」という感情を揺さぶられ、「美味しいパスタが食べたい」という顕在化したニーズを意識することになります。大手飲食店がチラシにおいて「食品画像」を重視するのには、このような理由があるのです。
・食品紹介にはカラー画像を使用する
・食品画像ではみずみずしさ・温かさ・出来たてといった「シズル感」を重視する
・チラシ左上・右下等の目に留まる箇所にキラーメニュー(一押しのメニュー画像)を大きく配置する
まずは上記のような点に注意してみましょう。
2.「希少性・限定性」をアピールする
チラシを見て少し興味を持った見込み客を「来店」というアクションに移らせるには、あなたの店が「価値あるサービスと商品(料理)を売っている場だ」と思わせることが大切です。この「価値」を高めるには「希少性・限定性」のアピールをするという方法があります。
人間の心理には、「珍しいもの(希少性があるもの)」に高い価値を見出すという傾向があることをご存知でしょうか?キャビアや松茸といった食材に対し、誰もが「高価であること」に納得をしているのは、それが美味であるからというわけではなく「珍しいものだから」「大量生産できないものだから」と知っているためです。
また「限定性」に対しても、人間は同じように高い価値を感じる傾向にあります。旅先で「この店でしか買えない限定グッズ」があると、俄然「買おうかな」という気持ちが湧きますよね。「ここでしか手に入れられない」「今しか手に入れられない」と感じさせること--これがレストラン等の飲食店でも高い集客効果を生み出します。
【希少性・限定性のアピール例】
食材による希少性・限定性
・無農薬トマトを使っている
・鹿児島産黒豚を使っている 等
食材へのこだわりは「希少性」を高める良い手と言えます。店舗全体の「こだわり」として打ち出すだけでなく、例えばメニュー名にも「鹿児島黒豚のミートソース」といったように原材料名を入れていけば、更に希少性がアピールできますね。
季節感による限定性
・夏季限定の冷製パスタ
・7月限定の直送ウニパスタ 等
四季の移ろいを重視する日本人には、特に「季節感」のアピールによる集客効果が大きいと言われています。季節を感じさせる調理法を使うのはもちろん、旬の食材を使ったメニューを「季節限定=今しか食べられないメニュー」として打ち出してみるのも手です。
調理の手間暇・職人の腕による希少性・限定性
・一週間じっくり煮込んだソース
・この道20年の職人の味
・海外修行経験ありのシェフが作る味 等
食材が平凡なものであっても、調理の手間暇・製作工程等に特徴があればそれもまた「希少性」のひとつとなります。また調理者の経歴・実績等も、「この店でしか食べられない味」という価値を高める大きな要素です。
クーポンによる限定性
・チラシ持ち込みの人に限りワイン1杯サービス
・季節メニューの20%OFFクーポン
・8月中はサブメニュー一皿サービス 等
てっとり早く「限定性」を作れるのが、チラシに添付する「クーポン」「特典」の類です。クーポンに一定の期限を設ければ、「その時に使えば得/使わないとソン」という印象を強く植え付けることができます。SNS等で配信されるクーポンに比較して、「手に取った形」となるチラシのクーポンは「使わないとモッタイナイ」と考える見込み客が多いのもポイント。クーポン・特典というオファーを付けることで、短期的になりがちなチラシの集客効果を延長させることもできます。
3.「安心感」を与える
レストランの料理に興味を持ち「行ってみようかな?」と考えた見込み客の「来店」の足を引っ張るのが、「不安」という要素です。レストラン等の飲食店に対し顧客の抱く不安の代表例としては、以下のようなものが挙げられます。
・店の雰囲気が自分に合っているのか?
・価格帯は自分に合っているのか?
・予約はスムーズにできるのか?手間がかからないか?
まとめて言えば顧客側は「できるだけ失敗を避けたい、イヤな思いをしたくない」と考えているわけですね。自分とミスマッチのお店に行って居心地の悪い思いをしたり、思っていたよりも高額で出費が嵩んだり、予約方法や問い合わせ時間がよくわからなくて電話でドギマギしてしまったり…このような「失敗」をすることを顧客側は強く嫌います。「失敗をするくらいなら」と従来のお店を選んだり、雰囲気や予約方法等が一律である大手チェーン店等を選んでしまうわけです。失敗を嫌う顧客に「新しい店」「知らない店」に気軽に挑戦をしてもらうためには、ポスティングチラシ内で以下のような工夫をする必要があります。
・雰囲気を捉えた店内写真を添える
・メニュー・コース説明を明瞭に表示する
・来店方法・予約方法をわかりやすく説明する
雰囲気が把握できる写真があり、なおかつ料金がわかりやすく表示されていれば、顧客側は「自分が安心していける店だ」という認識を持ちます。また席予約(リザーブ)を促進させたい場合には、電話・メール・Web等での予約方法をできるだけ詳細に説明することも大切。「ここなら大丈夫」と顧客側が安心すれば、来店へのハードルは一気に低くなり、予約・来店というアクション(行動)へと移りやすくなるのです。
<おわりに>
集客に繋げられるチラシ作りの3つのコツはいかがでしたか?チラシ内には上記のように様々な情報を入れ込んでいく必要がありますが、「あれも、これも」と欲張って情報を入れすぎると散漫なチラシになり訴求力が落ちてしまいます。「期間限定」のメニューを打ち出すのか?店の雰囲気を知ってほしいのか?「今もっとも顧客に伝えたいこと」を絞込み、チラシ全体の印象をまとめることも大切です。まずは店のコンセプト、今後獲得したいターゲット層等を考え、掲載すべき情報の優劣を付けていきましょう。
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